リシケシュで Kirtan (キルタン)を学んでいます の巻
【 Kirtan キルタン 】
サンスクリット語で「歌う」という意味になる言葉で、一般的にキルタンと言った場合、インド伝統のキルタンヨガを示し、古い歴史を持つバクティヨガの練習の一つです。
キルタンは、参加型の集いでコール&レスポンスの形で、神様の名前のほか、祈りの言葉や、マントラ(真言)を唄っていきます。
インドでは、主にハルモニウムと呼ばれる、アコーディオンのような作りのインド古典楽器や、タブラと呼ばれる太鼓のような、これまたインド古典楽器を用いて行われています。
マントラを歌っていくとは?
イメージのつきにくい方もいらっしゃるかと思いますが、例えば有名なマントラでもある " マハーマントラ " を例にすると
ハレー クリシュナ
ハレー クリシュナ
クリシュナ クリシュナ
ハレー ハレー
ハレー ラーマ
ハレー ラーマ
ラーマ ラーマ
ハレー ハレー
これを繰り返し、繰り返し、メロディに乗せ、みんなでコール&レスポンスで歌っていくのです。
ちなみにですが、、、、
サンスクリット語表記
・हरे कृष्ण हरे कृष्ण
कृष्ण कृष्ण
हरे हरे
हरे राम हरे राम
राम राम
हरे हरे
英語表記
・hare kṛṣṇa hare kṛṣṇa
kṛṣṇa kṛṣṇa
hare hare
hare rāma hare rāma
rāma rāma
hare hare
「ハレー」は神への呼びかけとなり、ハラー(harā)という神の至高の喜びを意味するサンスクリット語の変形です。
そして「クリシュナ」(krsna)と「ラーマ」(rāma)は、神の名前ですが、 " 永遠の至高の喜び " を現しています。
インドでは、そのマントラという「音」そのものに力が宿るとされ、これらを唱え、歌うことにより、内なるネガティヴも周りのネガティヴも取り除けると言われています。
シンプルなマントラの言葉を
繰り返し、繰り返し、メロディに乗せ
大きな声で歌い続ける。
それはまるで、" 努力のいらない瞑想 " のように、自然と日常の巡り巡る思考から、脳が解放され、心に静寂が訪れるのです。
キルタンは、心を整え、生活の中に平安な場所を見つける一つの方法だとも言えます。
宗教的に前もって何かを信じる必要もありません。
アーユルヴェーダの体質的にも "ヴァータ体質 " と言った、風の様に、思考も身体も動き回る性質がある私。
目を閉じて、ジッと動きを止め、瞑想へと向かう行為は、必要と分かりながら苦手意識も強く、なかなか困難なのが正直。
だから、ふとKirtanに出会った時は
心からKirtanを味わえ、心に静寂が訪れた時は、" 神さまは私に必要なものを送り届けてくれたのだ " と本当にハッピーな気持ちになりました。
少しずつですが、リシケシュでKirtanを学んでいます。
Vedanta Japan という活動を通じて、ホスピス と言われる「終末期」を迎えた方々が過ごされる施設などを中心に、Kirtanを行なって行きたいと思っています。
私たちは必ず肉体の死というものを迎えます。
その「死」というものを
身近に感じ、向き合った途端に、多くの人が人生最大とも言える恐怖や悲しみ、孤独を感じています。
それを見守り、見送る家族や周りの人達もしかりです。
どうか終末期を
終末期であるからこそ
心の中に平安を。
ここでの学びが、誰かに役立てたら幸いです。
0コメント